みなさん、こんにちは！
杉並区阿佐ヶ谷の整体、研身整体院の院長、小池研身です。

四十肩・五十肩と告げられると、老化現象と落ち込む方もいますが、
20～30代でも、同じ症状に悩まされる場合があるってご存知ですか？
痛みがひどくなると、服を着替えたり髪を洗うのも困難になります。
普段からしっかり予防し、症状が出たら早めに対処しましょう。

そこで今回は、四十肩と五十肩の違いや詳しい症状や対処など、
四十肩や五十肩に関して、知るべき基礎知識をご紹介します。

よく似ている四十肩・五十肩、その違いとは？

よく並べて使われる四十肩と五十肩。実は、原因も症状もほぼ同じ。
発症した年齢の違いにより、四十肩・五十肩と呼び分けています。
ちなみに、四十肩・五十肩と普通の肩こりの違いは何でしょう？

※四十肩・五十肩って、どんな病気？

一般的に、四十肩や五十肩と呼ばれていますが、正式名は「肩関節周囲炎」
関節周りの組織が変化したり、炎症を起こしたり、肩に痛みが出る病気。

肩関節の周りには、肩甲骨の動きに深く関わる４つの筋肉があります。
具体的には、肩甲下筋・小円筋・棘上筋・棘下筋。一つ一つは弱い筋肉のため、
協力しあいながら動き、併せて「ローテーターカフ（回旋腱板）」と呼んでいます。

お互いの力を補えい合えるという意味では、確かに良いのですが、
「自分だけ休めない」のが辛いところ。たとえば、一つの筋肉が疲れたとしても、
他の筋肉と一緒に頑張り、次第に痛みが出て、ひどい場合は炎症になってしまいます。

※四十肩・五十肩はどんな風に痛む？

筋肉が炎症を起こし四十肩・五十肩になると、動かす際に激しい痛みが起こります。
腕を上げたり、ぐるぐるとまわしたり、背中にまわしたりするときにも痛み、
夜間、特に朝方になると、痛みが強くなるのが四十肩・五十肩の特徴です。

さらに悪化すると、肩が動かせなくなる「凍結肩」になるケースも。
動かすと痛いからと、まったく動かさないで安静な状態ばかり続けていれば、
炎症を起こしている場所に塩の塊のようなものができ、石灰化してしまいます。
すると、肩が動かせない「凍結肩」になってしまうのです。

痛みの症状が出たら、どう対処すればいいの？

四十肩や五十肩になった場合、どのような対策をとればいいのでしょうか？
「急性期」と「慢性期」に分けて、期間ごとの特徴と対策を見てみましょう。

※急性期（目安：発症～およそ２週間後）

発症してから２週間ぐらいは、「急性期」と呼ばれる期間にあたります。
肩を少し動かすだけでも激痛が走り、肩や腕が動かしにくい時期です。

痛みのひどい急性期は、安静にして炎症を抑えることも大事ですが、
動かせる範囲内でいいので、肩の可動域を広げる運動をしたほうがベター。
肩がかたまって凍結肩になることを防ぎ、結果的に改善が早くなります。

※慢性期（目安：発症２週間後ぐらい～およそ半年後）

急性期を過ぎると、激痛が鈍い痛みに変わり、痛みがやわらぎ始めます。
この時期はなるべく肩や腕を動かし、肩周囲の関節の癒着を防ぎましょう。

実は以前、チェロ奏者の女性が、凍結肩の症状を訴えて来院されました。
楽器をやめるわけにはいかないので、毎週１回来院してもらって施術し、
テーピングした上で、日常生活で行う運動のアドバイスもしました。
症状は１ヵ月ほどで緩和。可能な範囲内で動かすことが大切です。

当院における四十肩・五十肩に対する施術方針

悪化させないためには、無理のない範囲内で動かすことが重要。
間違った対処をしてしまい、凍結肩になってしまっては大変ですから、
早い段階でご相談いただき、ケアを受けていただくことをおすすめします。
当院の四十肩・五十肩に対する施術方針は、「無理なく可動域を広げる」こと。

炎症を起こして、筋肉を動かしにくくなっている状態のため、
筋肉の状態を丁寧に見極めた上で、回旋腱板へのアプローチをはじめ、
関わりのある筋肉群に対して施術を行い、可動域が戻るように促します。

もちろん、無理な力をかけて動かすようなことは一切しません。
肩関節を動かすときも、ご自身で身体と対話をしていただきながら、
ゆっくり動かしていただき、その状態を見て施術の方向性を決定します。

これまで、四十肩や五十肩の施術を受けた方からは、
「痛みがとれただけでなく、前より運動パフォーマンスが向上した」
「身体に対する意識が変わり、自分の身体を大事にするようになった」
などのうれしいお声もたくさんいただいています。

つらい四十肩・五十肩でお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください。